上村 匡 名誉教授(京都大学)

トップサイエンティストセミナー【番外編】

  • 講師:上村 匡 名誉教授(京都大学・医生物学研究所)
  • 日時:2026年 1月29日(木)17:00〜18:30(講演60分 + 質疑応答30分)
  • 場所:東京科学大学 湯島キャンパス M&Dタワー 21F 大学院講義室1
  • 演題:『栄養発生生物学:成長期の栄養環境と寿命をつなぐ分子基盤』
  • 要旨:
    受精から死に至るまでのライフサイクルは、出生時の体重や寿命を含む様々な形質により特徴づけられる。各形質は個体の遺伝的要因に加えて、栄養などの環境要因に大きく影響される。我々は、成長期での栄養環境(栄養履歴 nutrition history)が、後半生の形質にまで影響し得る長期的な効果に注目した。そして、この長期的な効果の背景にあるメカニズムに迫るため、新たな実験系を構築した。解析の結果、特定の栄養履歴がヒストンアセチル化を介するエピジェネティックな応答を引き起こし、寿命を短縮させる可能性を見出した。原因となる栄養素、見出した応答と寿命短縮との因果関係、カギとなる組織を議論する。
  • 参考文献:Cell 98: 585 (1999); Dev. Cell 10: 209 (2006); Dev. Cell 19: 389 (2010).