
原 英二 教授(大阪大学 微生物病研究所)
【第二回】
- 講師:原 英二 教授(大阪大学 微生物病研究所)
- 日時:2025年5月30日(金)17:00〜18:30(講演60分 + 質疑応答30分)
- 場所:M&Dタワー 11F 大学院講義室3(M&Dタワー西側=順天堂側、EVホールの反対側)
- 演題:細胞老化の役割とそのメカニズム:老化の理解と制御に向けて
- 要旨:
細胞老化は、発がんの危険性がある様々なストレスにより誘導される不可逆的な細胞分裂停止機構で、重要ながん抑制機構として機能しています。しかし、同時に炎症性因子を分泌するSASPと呼ばれる現象も起こすため生体機能の低下も引き起こします。このため、体内から老化細胞を除去する方法の開発が注目されています。しかし、老化細胞には多様性があり、生体の恒常性維持に必要な細胞も存在するため、無差別な除去は生体機能の低下を招く危険性があります。そこで我々は、老化細胞を除去するのではなく、細胞老化を引き起こす原因を特定しその防止を目指した研究を行っています。本講演では、細胞老化の誘導因子の一つとして微生物に着目した研究についてお話します。
- 参考文献:Nat. Cell Biol. 25: 86 (2023); Nat. Aging 2: 115 (2022); Nature 499: 97-101 (2013)*
(*Science 誌が選ぶ2013年の Breakthrough of the Year の一つに選ばれました)。