近藤 滋 所長(国立遺伝学研究所)

【第六回】

  • 講師:近藤 滋 所長(国立遺伝学研究所)
  • 日時:2025年10月6日(月)17:00〜18:30(講演60分 + 質疑応答30分)
  • 場所:M&Dタワー 2F 共用講義室2
  • 演題:『生物の形を作る「遺伝子ではない」仕組み』
  • 要旨:
    生物の器官や臓器の機能は、その「形態」に依存します。例えば、脊椎動物の関節を思い浮かべてください。体を動かすためには、骨、軟骨、筋肉などの各パーツが正確に配置されていることが必須です。臓器などの形態を決めているのは、究極的には遺伝子です。しかし、遺伝子はたんぱくのアミノ酸配列を決めているだけなので、それ単体では、マクロな形態を作る情報は持っていません。その足りない原理を探すのが、形態学の目的です。今回の講演では、簡単な物理反応の組み合わせが、動物の体にある等間隔の構造(模様、歯、羽根、指など)や、昆虫の外部器官(例えば、カブトムシの角)を作る仕組みを解説します。
  • 参考文献:Nature 376: 765 (1995); Proc. Natl. Acad. Sci. USA 104: 4790 (2007); Science 335: 677 (2012).