ミーティング

ミーティング

当研究室では、実験方針や個々のデータについて客観的に検証し、指導を受ける場として、教授と一対一で議論する個別ミーティング、メンバー全員の前で発表するグループミーテイングの場があります 。

個別ミーティング

個別ミーティングは週一回のペースで行われ、直近で出たデータをもとに,実験方針、データの取り方や解釈、実験ノートの記載状況などについて中山教授から直接指導を受ける機会となっています。

 < 個別ミーティング風景 >

教授から個別に指導を受けます。データのクオリティや実験の進め方などについて細かいチェックが入り,不十分な点は厳しく指摘されます。

グループミーティング

グループミーティングは1~2ヶ月の間に集めたデータをスライドにまとめ、各自が発表します。それらのデータをもとに,これまでの流れや今後の実験方針などをラボメンバー全員で議論します。各大学院生は、実験方針や仮説の立て方、実験方法の選択、データのまとめ方、形式の統一された見やすいスライドの作成方法、わかりやすいプレセンテーションの方法などを学びます。また他の大学院生やスタッフの発表を聞き、議論に参加することで、科学者として不可欠な論理的思考能力を養っていきます。他のメンバーがどのくらいの量の実験をどのようにしてこなしているかを知ることも、生産性の高い研究者として自立するために必要なことです。

ジャーナルクラブ

さらに、毎週土曜日の14:00~17:00にわたって開かれるジャーナルクラブ(論文抄読会)は当研究室の“目玉行事”であり、在籍する大学院生にとって論理的思考力、プレセンテーション能力を養う最大の場となっています。

当研究室のジャーナルクラブでは、ラボメンバーの一人が担当となって論文をセレクトし、その論文を読みこなすのに必要な基礎知識や背景をまとめて始めの一時間程度でレビューします。読まれる論文は、医学・生物学・生命科学関連の論文の中から、直近で発表されたものの中で最も読むべきと思われる論文がノンジャンルで選択されます。どの論文を選ぶかは担当者に一任されており、研究者としてのセンスを問われます。またレビューをまとめるプロセスで、どのように情報を収集してまとめるか、さらにそれらの情報をどのようにわかりやすく人に伝えるかといった能力を養います。

レビューの後、大学院生たちがfigureを説明していきますが、もちろん論文をきちんと読んでいないと対処できません。入学したての大学院生たちにとっては大変な作業ですが、研究者として自立するために必須の能力である論文読解力を養うとともに、自分たちの研究分野以外の様々な知識や実験手法を学ぶ場となっています。

最後に1時間程度、論文についてのディスカッションを全員で行います。論文の印象や感想、問題点、今後の展開や想定される実験方針などについてさまざまな意見が出され、それを全員で検証していきます。ほとんどの大学院生は、始めのころはなかなか参加できませんが、そこはトレーニング次第です。耳慣れない分野の論文を平気で読みこなし、議論に違和感なく参加できるようになるころ、大学院生たちは卒業を迎えます。

< ジャーナルクラブ風景 >

担当者は前に出て,論文の背景などを説明します。

合間には教授や他のメンバーからコメントや質問が飛びます。  

学生が論文のfigureを一人一つずつ説明していきます。

個人のやる気や普段の勉強の成果をアピールできるチャンスです。

最後に全員でディスカッションを行います。このような場で良い意見をどんどん発言できるようになれば,今後研究者として成功できる可能性が高まります。

東京医科歯科大学
高等研究院 制がんストラテジー研究室
教授 中山 敬一

生医研リトリート

生医研所長杯ソフトボール大会 優勝!

第6回GCOE理医連携リトリート/第14回九州大学生体防御医学研究所リトリート・生医研所長杯ソフトボール大会において分子医科学分野チームが優勝しました
「サイエンスも金、スポーツも金」という中山研のモットーのもと、7月から練習を重ねてリトリートに臨みました。前日からぐずついた天気が続いていましたが、我々の熱意が勝って (?)、会場は薄曇りと、ソフトには最適の天気でした。

【1回戦】vs. SSP合同チーム

先発の沖田は距離感の違いからか、立ち上がりに2点を失う。しかし、その裏には4番細田の3ランホームランで逆転に成功。
2回以降は安定したピッチングを見せ、星澤の好守備などにも支えられ0点に抑えきる。最終回はリリーフ蟹江が1点を失うものの抑えきり、1回戦を突破した。

【準決勝】vs. 福井研チーム

中山研は初回に相手先発を攻め立てて5点を先制。しかし、エースの福井教授に代わってからは、緩急をつけた投球で的を絞らせてもらえず0点に抑えこまれた。対して、先発の沖田はランナーを背負うものの要所では厳しいコースに投げ込むなど尻上がりの調子を見せた。最終回は中山教授がマウンドへ。最後は福井教授との直接対決を制し、難敵を下した。

【決勝】vs. 横溝・目野・住本研合同チーム

決勝は3研合同チーム。豊富な人員を擁し、強固な守備で中山研自慢の打線が繋がらず、常に追い続ける苦しい展開となった。3回には、規定時間での打ち切りの危機の中、細田−押川—蟹江と打線が繋がり同点に追いつく。守備を交代して延長に突入。

最終回、3研合同チームは連打で1点を奪う。ランナーを背負った沖田だったが、後続を打ち取り最少失点で切り抜ける。その裏、1アウト満塁という一打サヨナラの場面で打席に立ったのは諸石。サイエンスで金の男が最後もやってくれた。初球の高めの球を左中間にきれいに運び、見事サヨナラになった。ホームに帰ってきた諸石は仲間から胴上げを受けた。
中山研、スポーツも金の瞬間であった。

・キャプテン(細田)のコメント
優勝できてめっちゃ嬉しいです!みんなが頑張って得た優勝だと思います。次回も優勝できるよう頑張りましょう!

九州大学 生体防御医学研究所
分子医科学分野
大西 隆史(修士課程1年)

史上初・生医研リトリート全制覇達成!

2017年7月に行われた第20回九州大学生体防御医学研究所リトリートにて、当研究室の川村が最優秀口演賞、武藤が最優秀ポスター賞、仁田が優秀ポスター賞をそれぞれ受賞しました。また、翌日行われたレクリエーションのソフトボール大会でも分子医科学分野(中山研)チームが優勝し、史上初の生医研リトリート全制覇を達成しました!

前日のくじ引きでは見事シード枠を獲得し、飲み会も早々に切り上げて(?)準備万端。当日は天気にも恵まれ、日頃の練習の成果を試す絶好のソフトボール日和となりました。

【1回戦】vs. 福井研チーム

1回戦はサイエンスでもソフトボールでも日頃からしのぎを削る因縁のライバル、福井研と対戦。1回の裏に中山研のクリーンナップが連打で一挙4得点を挙げるものの、2回3回と先発の白石が要所で打ち込まれ徐々に追い上げられる。

4回にリリーフ藤沼に代わりこの回を一失点に抑えると、その裏に再び打線が爆発。代打で中山教授がバッターボックスに立つと、相手もエース福井教授自らがポイントリリーフとして登場し、会場は一気にヒートアップ。サブマリン投法から繰り出される速球をつまりながらもセンター前に運んで直接対決を制し、無事決勝に駒を進めることができた。

【決勝戦】vs. 鈴木研チーム

決勝は数ある強豪チームを打ち倒してきた鈴木研との一戦。立ち上がりはお互い強力な打線による乱打戦となるが、一回戦早々に左足を負傷したセンターの片山をピッチャーにコンバートする驚きの起用法が当たり、要所をきっちりと抑え失点を最小限に抑える。

3点差で迎えた最終回5回裏、鈴木研の打順は再びクリーンナップから始まり、片山はノーアウトからいきなり2連続ソロホームランを浴びて1点差まで詰め寄られる。
次打者にも痛烈な打球を浴び絶対絶命と思われたが、センター仁田がこれをダイビングキャッチ。このプレイで流れが変わり、最後まで1点差を死守して見事2度目の優勝を飾ったのだった。
最後の表彰式では、金沢大学医学部の教授に内定し今年が最後のソフトボール参加となる准教授の西山先生を全員で胴上げしました。

・マリオ(西山先生)のつぶやき
「練習して勝つ」ことの爽快感をみんなで共有できたと思います。研究も同じです。
金沢では打倒・中山研で頑張ります!
最後に花を持たせてもらって、本当にありがとうございました\(^o^)/

九州大学 生体防御医学研究所
分子医科学分野
藤沼 駿(博士課程2年)

ある大学生の一日

ここK1ラボでの生活は「激しく」ハードである。

K1ラボは世界一流の研究者の養成所たることを謳っており、朝から晩まで精一杯実験することを求められる。だからハードであることは当然といえば当然のことであるが、理由はそれだけではない。K1教授の要求は実験に関することはもちろん、それ以外のことも数多く、かつレベルが高い…。

このページでは、そんなK1ラボで生活する「ある大学院生」の「ある一日」を通して、普段K1ラボの大学院生がどのような生活を送っているかについて紹介しよう。

午前8時

起床。朝食、朝の身支度を済ませてサッサと登校。

午前9時

今日は目の前に迫った生医研ソフトボール大会に向けてK1ラボ全体で朝練。K1教授は常日頃から「文武両道」を目指しており、練習といえども手抜きプレーは決して許されない。たとえそれがラボ間の親交を深める目的のソフトボール大会であっても、常に圧倒的勝利を目指す。K1ラボに「敗北」の二文字はないのだ!。

午前10時

朝練が終わり次第シャワーも浴びずに激しく実験開始。実験は自分で計画を立ててガツガツ進めていく。実験の合間は休憩したり、調べものをしたり、昼食を取ったり、研究に関するディスカッションをしたり、学会発表の準備をしたりと「自由」にできる。言うまでもなく、「自由」の意味を勘違いしている学生は痛い目に会うが…。

午後1時

より専門的な実験を行う場合、他の研究室へお邪魔して実験手法を習いに行くこともある。今日は東京まで実験を習いに来た帰りに渋谷でセンターGUY発見。もちろん、日帰りである。

午後3時

おぉっと!、今日は年一回行っている福岡近海の海洋調査の日でもあった。N隊長とともに志賀島へサザエの生態調査へ出向く。生命科学を志すなら、幅広い生物の知識を身に付けたいものだ。

午後4時

再びアツく実験再開。

午後8時

K1’sブートキャンプの時間。K1ラボと言えば、学会、セミナーなどで学生が非常に良く質問をすることで知られている。しかし、このような姿勢は一朝一夕で培われるものではない。K1教授から厳しい指導を受け続け、さらにはこのように学生自身、自主的に挙手するトレーニングを継続して行い、初めて身につくものなのである。

午後9時

再びアツく実験再開。

午前0時

実験終了。帰宅する前の一時は、みんなで今日一日の実験結果や、その他もろもろの出来事について談笑できる楽しい時間である。こういった時間に明日からの実験のヒントを見出したり、実験へのモチベーションが高まったりすることが多い。

以上のように、K1ラボでの大学院生活は非常にハードである。一生懸命実験をするのは当たり前、それ以外のこともジャンジャンバリバリするのがK1ラボ流である。とても「厳しい」けど、とても「楽しい」、そんなラボ、あなたはどうですか?。

九州大学 生体防御医学研究所
分子医科学分野
小野山 一郎